#1 実家じまい、片付けなきゃダメ?

「片付けなきゃ売れない」という思い込みを手放す
こんにちは。実家じまいの藤原先生こと、想叶パートナーズ株式会社の藤原尚です。
実家じまいを進める中で、多くの方が最初にぶつかる大きな壁——それが「実家の片付け」です。
私のところにご相談にいらっしゃる方の多くは、親御さんとは別に世帯を構え、住まいも別という方がほとんどです。親御さんが亡くなった後、ご実家には生活用品や重要な書類など、さまざまなものが残されています。それをどう片付けるか、というところで、大きな壁にぶつかっている方が本当に多いんですね。
親御さんが残した大量の遺品を前に、遠方にお住まいでなかなか時間が取れない方、体力的にも片付けが難しくなってきている方。夏場であれば、暑さでさらに体力が削られてしまいます。そして、こんなご質問もよくいただきます。
「片付けが終わるまで、家は売れませんよね?」
そうやって足踏みしてしまい、何も前に進められずに困っていらっしゃる方が、本当にたくさんいらっしゃいます。
今日、一番お伝えしたい結論はこれです。
無理に片付けなくても、家は売れます。
片付けが終わるまで売り出してはいけない、なんてことはないんです。今回は、片付けずに売れた具体的な事例と、逆に片付けたほうがいいケースを、わかりやすくお伝えしていきます。最後まで読んでいただくと、きっと気持ちがふっと軽くなるはずです。
片付けなくても売れたケース3選
不動産の取引には「現況渡し」という売却方法があります。家具や生活用品などの荷物が残ったままの状態で売却し、買い手もそれを承知のうえで買い受けるという方法です。
実際、私のところにご相談にいらっしゃる方の中にも、荷物や生活用品を一切片付けずに売却が成立したケースがたくさんあります。代表的な3つの事例をご紹介します。
この3つに共通するポイントは、「買い手が誰か」によって片付けの要不要が大きく変わる、ということです。
1. 古家付き土地として売却する
建物自体の築年数が古く、買主が家を解体して更地にしてから新しい家を建てる目的で購入するケースです。
解体工事を行う場合、家の中の荷物も解体業者にまとめて処分を依頼することができます。売主様が週末ごとに実家に通ってゴミ袋を何十個も作って捨てる、といった作業をしなくても、そのまま解体業者に任せてスムーズに売却することができます。
2. 買取業者へ売却する
買取業者、いわゆる不動産買取再販業者は、自社でご実家を買い取り、リフォームやリノベーションで付加価値をつけて再販する業者です。
プロの業者なので、残された生活用品や荷物の撤去費用をあらかじめ見込んだうえで、買取金額の査定額を出してくれます。自分たちで片付ける手間や時間、人件費を考えると、プロに任せて買取額から差し引いてもらうほうが、結果としてスムーズかつコストを抑えられるケースもあります。手間をかけずに売却できるということで、喜ばれることが多い方法です。
3. そのまま使いたい買主を見つけて売却する
これは意外と見落とされがちな方法ですが、一般のお客様の中には、住むにあたって残っている家具や家電をそのまま使いたい、と希望されるケースがあります。
立派な木製の棚やテーブル、まだ使えるエアコン、庭のある家であれば庭木の剪定バサミや草刈り鎌なども対象です。新しく住まれる方が一から揃える手間やお金を考えると、「そのまま使いたい」というニーズは意外とあるものです。
必ずしも捨てなければいけないわけではなく、買い手にとっては価値あるもの、ということも十分あり得ます。「捨てる」を一旦なしにして、そのまま売るという選択肢も、ぜひ覚えておいてください。
逆に、片付けてから売り出すべきケース
とはいえ、どんなご実家も片付けなくていい、というわけではありません。少し片付けや掃除をしてから売り出したほうが高く売れる、というケースもあります。
1. 一般の買主に、住むために高く売りたい場合
不動産ポータルサイトなどに掲載して一般の買主様を探す場合は、内覧時の第一印象や掲載写真によって、価格やお問い合わせ件数が大きく変わります。
足の踏み場もないような状態や、生活感が強すぎる物件、匂いが残っている物件では、買い手が住んだ時のイメージを持ちにくく、購入に至らないケースもあります。
2. 衛生上の問題や強い臭いがある場合
食べ残しや生ゴミの放置による害虫・害獣の発生、強いカビの匂い、ペット臭などが残っている場合です。こうしたご実家は内覧時の印象が悪くなってしまう可能性があるため、最低限の片付けや掃除、脱臭作業をしておくことをおすすめします。
まとめ
今日の要点を振り返ります。
- 実家の片付けが終わっていなくても、売り出すことは十分可能です。
- 買取業者への売却や解体前提の売却、現況渡しであれば、荷物はそのままでOKなケースもあります。
- 一般の方に高く買ってもらいたい場合や、衛生上の問題がある場合のみ、最低限の片付けを検討すれば十分です。
実家じまいを進める中で一番もったいないのは、片付けが完璧に終わるまで不動産会社に相談すらしないことです。
親御さんが長年暮らしてきた家には、たくさんの思い出や物が詰まっています。それを残されたご家族だけで一つ一つ整理しようとすると、心も体も疲れてしまいます。実家じまいは、あなた一人で完璧にやりきらなければならない作業ではありません。
無理に自分たちで片付けようとせず、まずは「このままの状態で売れるかどうか」を、プロの不動産会社や専門家に気軽に相談してみてください。あなたの大切な時間や体力を守るための選択肢は、ちゃんと用意されています。
もし今、実家じまいにお悩みでしたら、公式LINEからお気軽にご相談ください。実家じまいを通して幸せな人生を歩むための秘訣も、公式LINEでお伝えしています。ぜひご登録ください。
